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お願い

題詠100首blogは、歌人の五十嵐きよみさんが個人的に行っていらっしゃるイベントです。(2006年のイベントはすでに終了しております。)題の使用については、五十嵐さんまでお知らせをお願いします。

題詠100首blogの会場へはこちらからどうぞ。
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by hasumi-k | 2006-11-05 22:00 | 題詠100首blogとは

最後まで詠みます

残念ながら期間中に詠み終えることができませんでした。残りは11月末までに詠む予定です。よろしくお願いします。
まひるちゃん、小軌みつきさん、トラックバックありがとうございます。m(__)m
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by hasumi-k | 2006-11-05 21:56 | ごあいさつ

題詠100首(推敲あり)

001:風  思い出は耳のうしろにすべりこむ 風をふくんで鳴る手風琴
002:指  フエルトの指人形の姫君の悲運を愉しむ春の少女は
003:手紙  還暦を過ぎたあなたの手紙から駆けだす蒼い少年の影  
004:キッチン  キッチンにキッチン鋏あることの安と不安を水に沈めて
005:並  スーパーの棚に並びしSPAM缶ひとにいえないことを思えり
006:自転車  サーカスの自転車乗りの熊が来てあしたかがやく虹の天幕
007:揺  ひだまりに祖母は揺り椅子ゆらしつつどこへも行かずどこへでも行く
008:親  木漏れ日が金砂のごとくふる道を親子のような距離で歩いた
009:椅子  わたくしをひとりぼっちにするためにカミツレの野に椅子を置きたり
010:桜  いにしえの伊予の桜の薄墨の空へのばした手を濡らす露
011:からっぽ  ぐわぐわと鳴くペリカンのくちばしもからっぽだろう夜の水際
012:噛  くびすじの鎖を噛めばかねの味あなたは遠い鉄路であった
013:クリーム  クレープとクリーム幾度も重ね合うくちびるがまた誤報を告げる
014:刻  後悔はデッサン室にかがやいて片羽をひらく彫刻の鳥
015:秘密  黒蜜の匙をふくめば秘密めく彼と彼女とわたくしの午後
016:せせらぎ  翡翠の骸ながれるせせらぎにきみは両手をひたす、肘まで
017:医  うつくしき歯と歯茎よりうつくしき言葉いずると口腔医師は
018:スカート  重たいといえば重たいひざの裏またスカートの裾が掠めて
019:雨  通過する列車の窓の明るさにうつむいて切る、雨のしずくを
020:信号  信号機今宵やさしく瞬いてひとを蔑したわたしを照らす
021:美  憎らしい口を抓れどはるかはるか耽美の淵にこしかけるひと
022:レントゲン  ゆがんでもふたたび戻る漆黒を袋にしまうレントゲン技師
023:結  結ばれてかなしい夢を見ているか夏の日暮れの蜻蛉ががんぼ
024:牛乳  さりながらさよならと鳴る空き瓶を牛乳箱へ落とし込む朝
025:とんぼ  末っ子を「おとんぼさん」と呼ぶ母の毛布につける紅いビロード
026:垂  垂直かそうでないかは別にして墜ちているのは本当だろう
027:嘘  めくってもめくってもまた嘘をつく日めくりの紙のこのうすっぺら
028:おたく  おたくさまはどなたさまかと問う人がいてああここもまた煙の匂い
029:草  ふぁふぁふぁんと鳴るハモニカのあとをつけサンダル履きで草原へゆく
030:政治  ドアであるゆえに拒まず政治家の名刺一枚はさまれている
031:寂  うまい棒ぼろぼろこぼれ寂しいか真夜のデスクに片肘をつく
032:上海  上海へ 奮うこころを抑えつつ博品館の前に立ちにき
033:鍵  どのドアも朽ちてしまってアンティークショップに並ぶ真鍮の鍵
034:シャンプー  リンス入りシャンプーなみの不可解が朝のテレビを賑わせている
035:株  着ぶくれて重たき心さっくりと白菜ひと株切り分けており
036:組  紋白蝶迷いこみたり午後四時の経営組織論の教室
037:花びら  ふれられて喜ぶだけの花なのか湯の中に舞う花びらのお茶
038:灯  家々にてんてんてんと灯がともるてんてん手まりゴムまりいずこ
039:乙女  前髪でおでこをかくした十歳の早乙女さんがスケッチ帳に
040:道  道という文字をたどればきれぎれの山道のよう首を掲げて
041:こだま  やまびことこだまの違いを書きなさい(山びこ認定士2級試験より)
042:豆  なにものか知らないけれど疑わず緑豆はるさめの緑豆を
043:曲線  大木におもねる蔓の曲線を花さくまえに断とうと思う
044:飛  飛翔する瞬間は白、そののちに海の青さがかがやきはじむ
045:コピー  古ぼけたカセットテープ取り出しぬ深紫のコピーバンドの
046:凍  濃く甘い凍結果汁のカクテルをもう恋人でない人と飲む
047:辞書  再版の夢はやぶれて在庫なし夢占い師の書きし夢辞書
048:アイドル  朝なさな直美のことが気になってアイドルタイムの十五分とす
049:戦争  見も知らぬ誰かの過去を責めるとき私の中に兆す戦争
050:萌  いろにいろ重ねてゆけば知るだろう萌葱色とはかなしい音色
051:しずく  あめふればあめのしずくをすくうひと水琴窟のようにひそかに
052:舞  わたくしが芋の皮剥くあかときに領巾(ひれ)持つものは舞い踊るなり
053:ブログ  匿名のブログの中のひとたちに体温高きと低きがあって
054:虫  翅むしる遊びも知らず親となり野道をゆけば子も虫ぎらい
055:頬  本当はかわいいところもあるのよと鮟鱇もまた頬ふくらます
056:とおせんぼ  とおせんぼした両腕をだらしなくおろしてまたしても時に負けたり
057:鏡  憧れの薔薇の手鏡持たされてなお憂鬱なお下げ髪なり
058:抵抗  無抵抗無防備にして燃えやすきこころを抱く夜のしじまに
059:くちびる  くちびるに金魚の尾びれちらつかせ事の顛末話しましょうか
060:韓  わたくしに近くて遠い韓のくに片膝をたてチャンジャをつまむ
061:注射  まだ生きていいというのかきらきらと注射針よりあふれる液は
062:竹  さえざえと人を欺く そのむかし竹に生まれてきたのだったか
063:オペラ  漆黒の幕を下ろして夜は来るソープオペラの哄笑のなか
064:百合  わたくしがいまだ知らざるものとして野菜売り場にころがる百合根
065:鳴  鳴かぬならなかせてみようと再起動、いやもうほんと泣きたくなって
066:ふたり  明けきればひとりひとりになる朝もふたりしずかな川をわたって
067:事務  事務服の襟もと少しほころびてしろがねのハンガーの細さよ
068:報  ミスロスの報告書から浮かび来る古い冷たい文字のかたまり
069:カフェ  こまどりのとまり木として大正の香りを残すカフェの階段
070:章  第二章 ひさかたぶりに読み返すロマンスのため熱い紅茶を
071:老人  アロハシャツにひらく花たち老人は亀仙人のように笑った
072:箱  あとあじのわるい言葉をつめこんで重箱にしておかえしします
073:トランプ  マジシャンの手さばきよりも美しい嘘をつくのかこのトランプは
074:水晶  みがかれるまえの紫水晶が語るこの世はなべて石ころ
075:打  うまれてはきえるあぶくのうたのためBackspace keyの連打を
076:あくび  あくびなみだあくびなみだそんなふうに日暮れてみたし 恋を封じて
077:針  眼の奥に針葉樹林をもつひとの雨になろうか、陽になれぬなら
078:予想  しんぞうがこどくこどくと鳴る夜は予想を超える獏の群れがくる
079:芽  青い芽を内に隠して少年は冬の球根 両手に包む
080:響  色彩、それは少女であった日の『田園交響楽』の数行
081:硝子  曇天に八重のさくらの重たくて濁りはじめるわが硝子体
082:整 
083:拝
084:世紀
085:富
086:メイド
087:朗読
088:銀
089:無理
090:匂
091:砂糖
092:滑
093:落
094:流行
095:誤 
096:器
097:告白
098:テレビ
099:刺
100:題
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by hasumi-k | 2006-11-01 01:30 | これまでの歌

074:水晶(久野はすみ)

みがかれるまえの紫水晶が語るこの世はすべて石ころ
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by hasumi-k | 2006-11-01 00:03 | 投稿歌

073:トランプ(久野はすみ)

マジシャンの手さばきよりも美しい嘘をつくのかこのトランプは
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by hasumi-k | 2006-11-01 00:00 | 投稿歌